EXPLORER WOMAN RAY Vol.1

冒頭、田中さんと柳沼さんの列車内アクションが楽しめます。

モブが突然大友風になるのでここから田中さん担当カットだというのがもろ判り(笑 閉鎖空間での立体を意識した作画がいいですね。女の子二人が座席の上を走るカットや手下と交錯するカットはパースが計算されていていい感じです。左上鳥篭と2段目真ん中の男が驚くカットで漫画的エフェクト(エフェクトというよりも記号ですね)が使われてます。当時としてみれば別段違和感のある表現ではないのですが田中さんも使っていたというのは意外でした。モブが大友風なので余計違和感というか。消火器を振り上げるカットは若干アルバトロス不二子のオマージュが(この後の振り上げ方が似てます)。ここらへんから柳沼さんでしょうか。列車から車に乗り移るカット、鉄枠と女の子のパースペクティブが細かく変化していて非常に見応えがあります。消火器のエフェクトは大友調リアルと金田調ケレン味のいいとこどり、以前紹介した「月夜の晩に」での車の埃エフェクトを彷彿とさせますね。
EXPLORER WOMAN RAY Vol.1は田中・柳沼担当カット以外にも見所のあるカットが多くおすすめです。Vol.2は作画的にはちょっと…。