蟲師 #14「籠のなか」

どうしても竹林から出られない。もう3年も。
漫画・小説などでありがちなシチュエーションなのですが蟲師でやるとどうにも怖さ・不気味さが倍増です。タイトル・舞台からして「藪の中」の混迷さを連想させる雰囲気。日本人の男は女に囚われる話が好きなのですね。「雪女」しかり「砂の女」しかり。
いつも素晴らしい背景ですが、今回は竹林の描写が秀逸。分厚く積もった竹葉が今回の話のイメージの一つである「胎生」をさらに奥深いものにしています。
白い竹に抱きつく女の艶かしいことこの上なし。